
ともすれば 月すむ空にあくがるる
心の果てを知るよしもがな
西行
花を散らす風に
春のおわる匂いをかぎ
枯れゆく向日葵に
日の陰りをみる
宙にぽんと浮かぶ円い月が
夜風に揺らぐ稲穂を照らす
凍てつく夜 星あかりに
わが身の陰を抱く
日本に暮らしてきたわたしたちの先人は
いにしえのときより
森羅万象にひそむ蔭を見つめ
その暗さにこそ
生命のゆらぎが立ち上がることを知っていました
あわのつきは
神話や陰陽五行思想などをひもときながら
先人たちが世代を越えて伝えようとしてくれた想いを見出し
いまを生きるわたしたちの寄す処としての
新しい心の在り方を探るため
講演や寺子屋などの活動を続けています